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飛ばないブタは、ただのブタ。唄わないブタも、ただのブタ。

7月24日

(言っておくが今日はアニメネタだ。ストイックな音楽ファンは読み飛ばしてくれて結構)

もう封切りからどのくらい経ったのか。
ようやく観たよ「ハウルの動く城」。こないだのTV放送で。
今頃ハウルを語るのもいかがなものかと思いますが、
どうもあの少女漫画的世界観が最後まで肌に合わなかった。
テーマソングの「人生のメリーゴーランド」は美しい曲でしたが。久石譲は天才だよね。

しかし俺達の世代って一番宮崎アニメにリアルタイムで接してるよな。
やっぱなんつっても最初の衝撃は「未来少年コナン」でしょ。
(俺は男の子だから決して「アルプスの少女ハイジ」ではない)
天衣無縫のワイルドボーイ、ヒロイン・ラナの為ならとてつもなく高い塔から飛び降りるし
飛んでる飛行機の羽根の上だって走っちゃう。
そしてハックルベリー・フィンのようなジムシー、格好つけてるのに格好悪いダイス船長、
悪役でありながら実は心優しいモンスリーと脇を固める個性的なサブキャラ達。
毎週放送が楽しみで仕方がなかった。
そういえば劇場版も観に行ったな。谷山浩子が作詞作曲して研ナオコが唄った
劇場版の主題歌「愛をもう一度」が気に入って、映画館の帰りにEP盤を買ったんだけど
この曲知ってる人は皆無だろうね。
(っていうか宮崎アニメの挿入歌って良い曲ばかりなんだよな。カリオストロの「炎の宝物」、ラピュタの「君を乗せて」、紅の豚の「時には昔の話を」、魔女の宅急便の「海の見える街」はバンバンバザールも演奏してるし。千と千尋の「いつでも何度でも」も泣けるとです。)

その後しばらくして宮崎駿と再会したのはTVで観た「ルパン三世カリオストロの城」。
いや~もうこれにはヤラレまくった。
冒頭のカーチェイスシーン「まくるぞぉ~!」で興奮しないヤツは男に非ず。
ラストの銭形警部のセリフに涙しないヤツは人間に非ず。
アクション・サスペンス・ドタバタ・ロマンス・ヒューマニズムと娯楽の要素を全て詰め込んだ
邦画史上燦然と輝く大名作。この作品で決定的に宮崎駿の虜になった。
自慢じゃないが、今では俺はこの映画のセリフをほとんど暗記している(笑)。

そして中学生の時に「風の谷のナウシカ」が封切りとなり、
いよいよ本格的な“宮崎駿ブーム”到来と相成るのだが
既に前述の2作品を観ていた僕らの世代は
宮崎作品の素晴らしさなんてとっくの昔に理解していたのであって
現在に至る一連のジブリ作品のメガヒットも、至極当然の成り行きと受け止めている。

ただ、僕らにとっての宮崎駿は「となりのトトロ」でも「もののけ姫」でも無く、
やっぱりあの頃の「コナン」であり「ルパン」だ。
あの、息をもつかせぬ冒険活劇、夢とロマンこそが宮崎作品の肝であった。
「ラピュタ」も「紅の豚」も、根底に流れるテーマにそれがあるから未だに大好きなのだ。

とどのつまり宮崎作品とは、大空と冒険と萌えキャラに憧れる
男の子の為の映画なわけよね。(←すっごい暴論)

飛ばないブタは、ただのブタ。唄わないブタも、ただのブタ。_c0007155_2383328.jpg

by fatswaller | 2006-07-24 23:36 | ジャイアンな日記♪

札幌で活動しているswing&jiveバンド「ジャイアンリサイタル」のメンバーが綴るよもやま日記とバンド情報


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