ジャイアンリサイタルのHPのようなblog『swingしなけりゃ意味ないっしょ!』

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恐るべき若者たち

2月28日

Dan Hicks札幌公演の感動醒めやらぬ中、26日にフライアーパークでライヴがありました。
対バンは旧友ドライヴ、そして耳夢(みみむー)でした。
リンクのページでもご紹介していますが、耳夢はかの有名な北大ブルグラ研究会に所属する
現役大学生によるアコースティックバンド。
実は今春メンバーが卒業を迎え、北海道を離れる為間もなく解散してしまうという、
悲劇の(?)バンドなのです。
耳夢とはこの日が初共演。フライアーパークのマスター、宗形さんからも
「凄く良いですよ、耳夢!」と聞かされていたので
(と、いうかそもそもこの日のブッキングは宗さんの企てによるものでした:笑)
とても楽しみにしていました。

本番は耳夢がトップバッターだったのですが実際音を聴いてみてビックリ!
古き良きアメリカンフォークミュージックをベースに様々なスタイルを吸収、
見事なまでに自分たちのモノとしているではありませんか!
演奏技術といい、コーラスのハーモニーの美しさといい、もう非の打ち所がない!
だいたいその若さでなんでこんなにシブシブなんだー(苦笑
思い返してみれば自分が大学生の頃なんて、こんな演奏絶対出来なかったッス。
っていうか、当時の僕はまだ髪を逆立てて、よれよれのペイズリー柄の派手なシャツなんか
着て「SEX,DRUG,ROCK'N'ROLLだぜ~!」などと子供じみた事を口走っていたと思われ。
あーなんでこんなにも違うのか・・・。全く脱帽であります。お陰でライブ初っぱなから
酒が進むこと進むこと(笑)。すっかり耳夢ワールドに酔いしれてしまいました。
こんな素敵なバンドが解散してしまうなんてあまりにもったないと思うけれど
これからそれぞれが歩んでいく道で、それぞれが「耳夢のかけら」を握りしめながら
音楽と向き合っていって欲しい。オヤジめはそう願わずにはいられません。

ドライヴも久々にゆっくり見させてもらいましたが、クオリティの高い新曲が
どんどん出来上がっています。「大切なひと」はかなりキますよ!涙腺の緩い方は要注意!
自分の愛する音楽にひたすら誠実であろうとするハンク山根氏はじめメンバー諸氏の姿勢は、
ステージを見る度に僕の背筋を伸ばします。
この人達と同世代で良かった、と改めて思いました。
ただ、弦を張り替えたばかりというウエさんが、演奏中やたら弦を布で拭きまくっていたのが
妙に可笑しかった(笑)。「ああ、大切にしてるんだなぁ」と微笑ましい気持ちになりました。

で、ジャイアンリサイタルはどうだったかというと。
正直演奏のデキは良くなかったと思います。(各メンバー結構トチってましたね:汗)
しかしながら先週のDan Hicksの余韻を良い意味で引きずっていたので
雰囲気としては悪くなかったんじゃないかと。
最後の曲「明るい表通りで」は、は調子に乗って客席になだれ込んで唄わせて頂きました。
何故ならこれから旅立っていく耳夢のメンバーに捧げたくて、すぐそばで聴かせたかったから。


   暗い夜にも 夜明けは来る  
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  諦めないで まんざら 棄てたもんじゃない

  悲しいことには さよなら
  
  楽しいことばかり 夢見て

  さぁ 歩こう 輝くこの道を



断言するけど君たちは僕らオッサンが30数年かけて辿り着いたこの場所より
ずっと遠くへ行けるよ。いつか山の頂上から、ふもとにいる僕らに手を振ってくれな。
共演してくれて本当にありがとう!おかげで○万馬力のホルモン、いつも以上に
美味しく頂けました(笑)。


・・・さて、翌日27日は行きつけの飲み屋「Cous-Cous(クスクス)」の
5周年記念ライヴパーティーに出席して参りました。
おなじみマギー田中君、Dan Hicks公演で通訳を担ってくれたあちこ先生(実は彼女は
田中君の妹さんです)、やちむんとの共演の際トロンボーンで参加してくれた酒ちゃん、そして
酒ちゃんのステディ(兼マネージャー?)であり、田中兄妹の従兄弟にあたるりょうこちゃんと
ライヴ前に落ち合い、店の近くにあるスープカレー屋にて夕食会。しっかり汗をかいた後(笑)、
皆で「Cous-Cous」へと突撃しました。
実をいうとこの時は出演するつもりは全く無く、ただ“お祝いに行こう!”という
軽い気持ちだったのですが、たまたま酒ちゃんが練習帰りで
トロンボーンを持っていたのが運の尽き。
「飛び入りでなんかやれ~」という白幡御大のお言葉に逆らえるはずもなく(笑)、
急遽酒ちゃんと僕で「Take The A lunch」と「明るい表通りで」を演奏させて頂きました。恐るべき若者たち_c0007155_23514451.jpg
まさかこんなに早く酒ちゃんと再演できるとは思いもよらず、嬉しいハプニングとなりましたが、やはり彼のトロンボーンはとても素晴らしく、隣で唄いながら思わずニンマリ。突然の演奏だったにも関わらず、レイジーな雰囲気を漂わせつつ、古き良き時代の音色を忠実に再現してくれました!彼も本当に末恐ろしい若者のひとりです。
「この人を絶対に敵に回してはいけない」と強く思いました(笑)。


あ、嬉しいハプニングと言えば、やちむん琉吉公演で共演させて頂いた藤森かつおさんが
来店され、再会できたこともそうでした。
藤森さんはその歌声とメロディに独特の雰囲気を持つ優れたシンガーソングライターであり、
先日流吉で共演させて頂いた際、若輩者の僕達にも大変温かく接して下さいました。
それ以来僕は藤森さんのファンと化していたワケですが、「Cous-Cous」に来店されるとは
聞いていなかったので、再会できてとても嬉しゅうございました。
ただ、酒ちゃんとの演奏の際、ありがたいことにその藤森さんがご自身のギターを
貸してくれたのですが、僕はこともあろうか途中でそのギターの弦を切るという
大失態を演じてしまい、その瞬間アタマが真っ白になりました(汗)。

かように26日、27日とまたまた最高に楽しい週末を過ごさせて頂きました。
お付き合い頂いた皆様、(特にミノルちゃんは3週連続で一緒だったね!ホントありがとう:笑)
心より感謝申し上げます。これに懲りずにまた僕と遊んで下さいな。

 追伸。熊ちゃん、5周年おめでとうございます!これからもちょくちょく顔出しますんで
     宜しくお願いします~♪
by fatswaller | 2005-02-28 21:00 | ジャイアンな日記♪

札幌で活動しているswing&jiveバンド「ジャイアンリサイタル」のメンバーが綴るよもやま日記とバンド情報


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